終了間際にドラマが待っていた。
■股抜きパスからの逆転ゴール
12月2日、カタールワールドカップ(W杯)グループH第3戦で韓国代表とポルトガル代表が激突。ポルトガルは既に決勝トーナメント進出を決めており、韓国は第3戦の結果次第で16強入りを決められるという状況だった。
試合は開始早々に動く。前半5分、ディオゴ・ダロトが右サイドを突破してペナルティエリアに侵入。マイナスのクロスを送ると、これにリカルド・オルタが合わせてポルトガルがリードを奪った。
だが韓国もすぐに反撃。前半27分、左CKから生まれたこぼれ球をキム・ヨングォンが押し込み、スコアを振り出しに戻した。
ゲームは1-1で折り返すと、後半に入ってからも両チームともになかなか追加点が生まれず、アディショナルタイムに突入する。このまま試合終了かと思われていた中、ドラマが待っていた。
後半46分、ソン・フンミンが自陣から運んでペナルティエリア手前に到達。相手にシュートコースを阻まれた状態でサポートを待った。すると、その状態から約1秒後、裏抜けしたファン・ヒチャンに向かってラストパスを供給。相手選手の股を抜いたボールは見事にファン・ヒチャンの元に届くと、背番号11はワンタッチシュートでゴールを奪ってみせた。
この劇的逆転弾によって、韓国が2-1で勝利を収めている。