■クロアチア戦について

 スペインを破って勝ち点を6に伸ばしたことで、日本はグループEを首位通過。決勝トーナメント1回戦ではグループFの2位、クロアチア代表と戦う。城氏は、クロアチアの特徴と日本に推奨する戦い方について、スペイン戦との違いを述べつつ分析している。

「クロアチア戦は圧倒的に試合を支配されるわけではないと思います。この国はポゼッション率がすごく高いわけではないけどパワーがあって、しぶといチームですよね。

 日本にとってはそちらの方が嫌だと思います。パスワークで崩してくる相手には対応しやすいけど、フィジカルなどで押し切ってくるチームは苦手としていますよね。

 そして今度は一発勝負なので、それに向けた戦い方をしなくちゃいけないですよね。今日みたいに引きすぎてしまうと、難しくなってしまいます。ある程度高いラインを保ちながらプレスをかけに行った方が効果的だと思います。

 クロアチアにはスペインほどプレスをかわす力はないので、高い位置でハメこんでいければミスは起きると思いますね。中盤で引っかけて一気にゴールに向かう、というシーンはもっとつくれるはずです」

 下馬評を覆し、2度のジャイアントキリングを経て決勝トーナメントにたどり着いた森保ジャパン。前回の準優勝国にも勝利して、長年の目標であった「新しい景色」へと突き進む。

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