■あの「チケット問題」
そこで、僕は早々に諦めてスタジアム外でチケットを入手しようと思いました。そして、「鉄則」を思い出して、試合開始直前まで待って交渉を開始。定価割れのチケットを入手してスタンドに入場した時には、もうキックオフから10分ほどが経過していました。
フランス大会といえば、あの「チケット問題」が起こった大会です。チケットの多くは、正規に購入した人(団体)が横流ししたものでした。そして、興味深いことにチケットには「購入者名」が明記されていましたから、そのチケットを誰が横流ししたのが一目瞭然で分かるという仕組みになっていたことです。
ブラジル対チリ戦のチケットはムシュー・アブリルという個人名でしたが、他の試合で手に入れたものの中にはブルガリア、ロシア、バハマのサッカー協会の名前のチケットもありました。