■フランス大会の思い出
1998年のフランス・ワールドカップのラウンド16。ブラジル対チリ戦では、僕は買い手になりました。
記者席の入場券に申し込みが多かったので、割り当てを受けられなかったのです。
この試合は、パリのパルク・デ・プランスが会場でした。報道陣の多くはパリのホテルに泊って自国の試合を見るために高速鉄道「TGV」で移動するという生活を送っています。地方で行われる自国以外の試合には行かない人が多いのですが、場所がパリで、しかもブラジル対チリという好カードだったので、各国の記者が申請したのでしょう(その後の大会でも、たとえばフランクフルトといった中心都市での試合で、記者席が満席になってしまうという現象が起きています)。