■そんなこと無視してやってきてよかった」
それでも、信じてくれる人がいたことも分かっている。「でも、この中にも信じてくれた人がいたと分かってますし、ただ信じてくれてた人のためにも、そして何より自分のためにも準備してきた。この4年間、いろんな声を耳にしたり目にしたり、感じることはありましたけど、そんなこと無視してやってきてよかった」。
浅野は、「4年前から一日一日を振り返っても、あの日ああしておけばよかったなと思う日は一日もない」と言い切るほど、この大会にかけていた。9月に右ひざ内側側副じん帯断裂を負い、W杯選出に大きなハンデとなったが、それでもメンバー入りしてみせた。
試合前に、「こういう大会は本当に何が起こるか分からない」と語り、そして、本当に奇跡を起こしたストライカーは、カタールでまだ暴れ足りなそうだ。