■柴崎と相馬のメンバー入りについて

 また、ファンからは旗手怜央が落選したことに驚きが挙がり、柴崎岳が入ったことに疑問を持つ人も少なくない。城氏は「監督が選ぶことなので本当の所は分からないですけど」と前置きしたうえで、柴崎の強みについて語ってくれた。

「僕は旗手の方がいいのかなと思ってたんですけど、信頼度の部分で柴崎の方が優先されたのかもしれないですね。

 あと柴崎は一発勝負に強いので。ここ最近のパフォーマンスはあまり良くないですけど、前回のW杯は非常に良かったですし。プレーを批判されることもありますけど、ちゃんと結果も残している選手なので。
 
 そういったところの信頼性という部分でも、監督の構想に入ったのかもしれないですよね」

 また、サプライズ選出となった相馬勇紀については招集を予想していたとコメント。同選手の長所についても分析してもらった。

「僕は相馬は入ると予想していました。各ポジションに2枚くらい置きたい中で、彼は縦への突破が得意だし、自分で突破できる力を持っています。

 それに周りの選手との連携も考えられる選手なので、使い勝手がいいんですよね。万が一、左サイドの久保と三笘がうまく機能しなかったときに相馬を使うかもしれない。

 先発では難しいかもしれないですけど、頭が良いので、何かあったときには十分使える選手なんじゃないかなと思いますね」

 前回のロシア大会では日本をベスト16に導く活躍を見せた柴崎。一方、9月のキリンチャレンジカップ2022で高パフォーマンスを見せてカタール行きをつかみ取った相馬。前者には“経験”を、後者には森保監督が言うところの“野心”を発揮することを期待したい。

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