■フットボール面で「魅せたい」
――もう1つは何ですか。
髙田 女子のサッカー、WEリーグには、男子のサッカーにはない魅力もあるはずです。それをきちんと発信して、WEリーグに興味をもってくれるファンを増やしていく必要があると思っています。
――具体的には何をする必要がありますか。
高田 やはりプロのサッカーリーグとして、まずはフットボール面で話題をつくらなければなりません。選手たちには、世界のレベルに近いところでプレーしているという意識を強くもってほしいし、「やっぱりプロは違うよね」とか、「海外の女子サッカーと比べてもまったく遜色ないね」などと言ってもらえるよう、フットボール面で「魅せ」なければいけません。
――FIFAランキングから見れば、日本の男子は24位、女子は11位で、世界での地位は女子のほうが高いわけですからね。
高田 女子には、2011年のなでしこジャパンの女子ワールドカップ優勝という歴史がありますよね。「世界のトップとの差」を考えたら、女子のほうが男子より小さい。入場者数やクラブの経営規模から見ると、WEリーグは男子のJ2とJ3の間というような位置付けとよく言われるのですが、世界との距離からすれば、J1より上の価値をもっているんじゃないかと思ったりもします。そういうところまでWEリーグの存在価値を高めることが、最終目標ですね。