■魅力の発信が重要
――非常に難しい役割をお引き受けになったと思いますが。
高田 そうですね。「失敗したら大変だよ」と言ってくれる人もいましたが、失敗を恐れずに体当たりできることが自分の強みだと思って、お引き受けすることにしました。
――きょうは、中期的、長期的にWEリーグをどんな存在にしたいのか、そしてそのために何が必要とお考えになっているかを主としてお聞きしたいのですが、その前に、1シーズン目を踏まえて、これから1、2年、短期的にやらなければならないことについてお話しいただけますか。
高田 就任して時間もなく、わからないことも多いのですが、まずWEリーグの魅力をきちんと発信することが大事だと思っています。私自身はこの春からJリーグで仕事をしてきたのですが、同じビルのなかにありながらWEリーグの情報はほとんどキャッチできていませんでした。まずは自然に耳にはいるよう、話題をつくっていきたいと思っています。
――入場者数を増やすことに関しては?
高田 サポーターを増やすには、アプローチが2つあるのではないかと考えています。1つは、Jリーグのサポーターに仲間になってもらうことです。いまWEリーグの11クラブのうち、Jリーグのクラブと男女両方もっているところが7つもあります。こうしたクラブのサポーターの多くの方が「レディースも自分たちの仲間」と考えてくれていると思いますが、スタジアムに来ていただける方の数の違いは歴然です。クラブが中心になって、レディースも応援しようという流れをつくっていかなければならないと思います。