後藤健生の「蹴球放浪記」第134回「エクアドルの家具屋のトラックに漢字で“家具”と書いてあった」の巻(2)北陸地方と南アメリカをつなぐ中古車の画像
キトの町を背景に写る筆者 提供/後藤健生

 世界を巡ると、驚くものを目にすることは少なくない。蹴球放浪家・後藤健生も、多くのサプライズを目撃してきた。だがそれも、日本と世界のつながりを確認できる貴重な機会なのだ。

■世界中でやっぱり「トヨタ」

 アフガニスタンのタリバンをはじめとして、中東やアフリカで活動する反体制組織もいつもトヨタ車を愛用してくれています。砂漠のような過酷な環境で、技術的サポートも受けられない状態で活動しなければならない彼らにとっても、やはり日本車がいちばん信頼できるのでしょう。

 そんなわけで、世界中を放浪しているとあちこちで日本の中古車に出くわすことになります。

 たとえば、ミャンマーの首都ヤンゴンを訪れた時、市内を走るバスの多くが日本製の中古のバスでした。

 車内を見回すと「バスを降りる時にはボタンを押してください」とか「走行中は運転手に話しかけるな」とか、日本語で注意書きが書いてあります。よく探せば、バス会社の名前もどこかに書いてあるはずです。

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