■天皇杯決勝の適切な開催時期

 今シーズンはワールドカップが11月開催となったため、リーグ戦、カップ戦ともに従来の日程が変更となり、10月にカップファイナルの連戦があり、しかも2つのファイナルに同じクラブが出場するという珍しいスケジュールとなった。

 天皇杯決勝の元日開催については従来から賛否両論があった。しかし、今シーズン、このようなスケジュールを経験したことで、議論に進展がみられるかもしれない。

 従来のようにリーグ戦が12月初旬に終わり、その後カップ戦で決勝に残ったチームと他のチームのシーズンオフの長さが違うという日程より、今シーズンの方がずっと合理的なスケジュールだったような気がする。

「春秋制か、秋春制か」という議論は別として、天皇杯決勝をリーグ戦最終節より前に行うことはこれからも検討してみていいのではないだろうか。

 ちなみに、2023年のアジアカップの開催地がカタールに決まった。カタールの気候を考えれば、アジアカップも2023年12月または24年1月開催となるはず。来年度の第103回天皇杯全日本選手権大会決勝も元日開催は無理そうなのである。

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