10月22日、サンフレッチェ広島がルヴァンカップのタイトルを獲得した。苦しみながらも、セレッソ大阪に2-1で逆転勝利したのだ。
この試合を前に、チームに悲報が入った。10月21日、J3テゲバジャーロ宮崎は、元日本代表FWで所属する工藤壮人さん(32)が亡くなったと公表したのだ。工藤さんは、2017年と2018年の2年間、広島に所属。最初の1年間は背番号「50」を、2年目は背番号「9」を背負ってプレーしていた。
訃報を受けて、広島はルヴァンカップ決勝の舞台となった国立競技場のベンチに、「KUDO」「9」と書かれたユニフォームを掲揚。さらに、試合前には選手や観客も含めて全員で黙とうを捧げていた。
そして試合後、広島の守護神・大迫敬介が公式ツイッターを更新。「工藤さんやったよ」のテキストとともに、1枚の画像を投稿した。それは、工藤さんへの追悼の優勝報告だ。
ロッカールームに「KUDO 50」と「KUDO 9」の2種類のユニフォームを掲げ、そこに、優勝メダルやトロフィーを捧げたのである。
サンフレッチェ広島の下部組織出身の大迫は2018年にトップチームに昇格。2017年にはユースとして近くでその姿を見て、チームメイトとしては2018年に共にプレーしていただけに、気持ちを表さずにはいられなかったようだ。