サンフレッチェ広島は16日、天皇杯決勝に臨む。タイトル獲得を狙う選手たちに、心強い応援が届いた。
史上初めて11月に開幕するワールドカップに合わせて、今年の天皇杯は普段よりもかなり前倒しでスケジュールが進められている。5月に開幕した大会は、7月にはラウンド16までを終了。今月5日に準決勝が行われたばかりだが、16日には日産スタジアムでファイナルが開催される。
対戦するのは、ヴァンフォーレ甲府と広島だ。天皇杯でのクラブ最高記録を塗り替え続けている甲府は、勝利すればもちろん初優勝。一方の広島も、前身の東洋工業時代には3度の優勝を果たしているが、Jリーグ開幕後は5度決勝に進みながら、いずれも準優勝に終わっている。つまり、広島としてもどうしても手にしたいタイトルというわけだ。
また、「カップ戦のファイナル」として意味がさらに増す。広島は22日に行われるルヴァンカップの決勝にも駒を進めている。このリーグカップでも、広島は2010年と2014年に決勝に勝ち進みながら、いずれも最後に敗れている。「三度目の正直」を目指す今回のルヴァンカップ決勝に向けても、勝負強さを身につけておきたいところなのだ。
勢いの必要なカップ戦ファイナルに向け、ファンや周囲からの広島への後押しが続いている。今回新たに加わったのは身内である女子チーム、サンフレッチェ広島レジーナだ。
レジーナは現在、WEリーグ開幕に向けて鹿児島でキャンプに臨んでいる。その遠く離れた地から、全28選手が肩を組み、チームのチャントを熱唱。チームのツイッター公式アカウントにその様子を「明日は天皇杯、決勝 レジーナも鹿児島からエールを送ります」と、動画で投稿している。