■日本のバスだけに存在するもの
ワンマンバスの場合には、乗車したときに運転手に料金を払います。
1970年代のアルゼンチンはインフレでした。バス代も、かなりの高額になりますからお札を何枚も渡さなければなりません。しかも、行き先によって料金も違います。
バスに飛び乗って、運転手に行き先を告げて札束を渡します。
すると、運転手は運転しながら器用に札束を数えて、そして、お釣りを計算して渡してくれるのです。混みあった道路をかなりの高速で運転しながら、札束を数えてお釣りを計算する作業をこなしているのですから、まったく大したものです。
日本のバスには「時刻表」なるものがあって、バス停には何時何分にバスが来るか書いてあります。しかし、道路が混雑すればバスが遅れることも毎度のことです。
しかし、道路が空いていると逆に定刻より早く到着することもあります。そうすると、日本のバスは定時運行を守るために「時間調整をいたします」とか言ってバス停でしばらく止まっていたりします。
乗っている方はイライラするのですが……。