■堅かったベレーザの守備

 しかし、ベレーザの守備も堅かった。

 昨シーズン修了後、不動の右サイドバック清水梨紗がイングランドのウェストハム・ユナイテッドに移籍したものの、結婚・出産を経て昨シーズン現役に戻った岩清水梓と村松智子のセンターバックの守備力は高く、浦和はチャンスは多かったものの、ゴールの枠内にシュートが飛んだのは7分の菅澤の遠目からのシュートだけに終わった。

 そして、25分、29分にベレーザの、そして日本代表の得点源として急成長した植木理子の連続ゴールでベレーザが2点を先行した。

 先制点は守備面で好調の岩清水が起点となったもので、右サイドの岩崎心南から藤野あおば、北村菜々美と若手でつないで、北村が折り返したボールに植木が飛び込んだ。

 そして、その2分後にはGKからのパスを右サイドにいた藤野がカットしてドリブルで持ち込み、グラウンダーのクロスを入れると植木がうまく合わせて2点目を決めた。

 浦和はDFの中心にいた南萌華がASローマ(イタリア)に移籍して抜けており、また昨シーズンまでサイドバックにいた清家が前で起用されていた。それでも、高橋はなを中心に無難に守っていたが、最初の失点で動揺したのか、ミスから痛い追加点を奪われてしまった。

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