蹴球放浪家・後藤健生は、世界各地で取材活動を行ってきた。当然、移動ではさまざまな交通機関を使うが、もっと身近な「乗り物」もある。4年前、ロシアの地でのワールドカップで掘り起こされた記憶がある。
■エスカレーターの利用法の変遷
2021年の10月1日に埼玉県でエスカレーター条例(「エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」)が施行されてから間もなく1年になります。
ご承知の方も多いでしょうが、エスカレーターに乗る時に片側(関東地方では左側)に立って、急ぐ人たちのために片側(同右側)を開けておくという習慣がありますが、この習慣が事故につながる危険性もあるため、「エスカレーターは両側に立って利用しましょう」というのが埼玉県の条例の内容です。
たとえば、埼玉スタジアムに行く時に利用する埼玉高速鉄道「東川口駅」では、条例が施行された当初は警備員(時には警察官)が立っていて、利用者に呼びかけを行っていましたが、最近はそういうこともなく「片側を開ける」という風習はなかなかなくならないようです。
僕は、エスカレーターではたいてい開いている方を歩くので、その方がありがたいのですが……。