■遠征を通じての手応え
――2試合通じて、良かった選手は誰ですか。
大住「守田英正だよね。エクアドル戦でも守田が出ていたら、すごいプレーをしたと思う」
後藤「守田は急激に伸びてきた。あと、鎌田大地だよね」
大住「鎌田を見て、日本代表でのプレーで初めて良いなと思ったよ」
後藤「吉田麻也と冨安健洋、遠藤航と、チームの軸に良い選手がそろったのは素晴らしいよね。あとはCFがそろえばいいんだけど」
――1トップ問題は継続ですか。
後藤「誰にするか決めるというより、どうやって使い回すかだろうなあ」
大住「大迫勇也の代わりを探すより、レベルが高くて状態の良い選手たちで、どうやって攻撃をつないでいくかを考えた方がいいと思う。前田大然はひとつの解決策になったよね」
後藤「昔は“第二の釜本邦茂”を20年くらい探していたけど、そんな選手いるはずがないんだよ。90分の間にもFWの選手を入れ替えたりすれば、面白いと思うよ」
大住「そうだと思う。ドイツはちょこちょこ動く選手が苦手だし」
後藤「じゃあ久保建英のトップ起用もありだね」
――遠征全体を通して、どんな印象を持ちましたか。
後藤「期待よりもはるかに良かった。アメリカ戦のような完璧な勝ち方をすると思わなかったし、エクアドル戦はメンバーを総入れ替えしてもできた。すごいなと思ったよ。アメリカ戦の勝ち方は、ちょっと考えられないくらい良かったし、早めに追加点を取っていたら完璧だった。ゲームの90分間の運び方、前からのプレスのかけ方、攻め込まれた時の受け止め方といい、本当に完璧だったと思う。今まで見た日本代表の試合の中で、最高の試合だったと思う。ドイツの調子が良くなる前に、早く試合をしたいよ」