■ドイツの問題は中盤からのパス
また、ドイツ代表のDFラインからMFへのパスはそれほどバリエーションがなく、ある程度パターン化できる。従って、ドイツの最終ラインがMFのヨシュア・キミッヒやイルカイ・ギュンドアンに預けるパスを予測してインターセプトを狙うこともできるのではないだろうか。
ドイツ代表の大きな問題点はMFから前線へのパスはタイミングが遅く、コンビネーションも良くないことで、パスコースを探しているような場面も見かける。それなら、前線でのハイプレスが効かない場合には、ボランチのキミッヒやギュンドアンがボールを持ってパス回しが滞ったところを狙うことも可能かもしれない。
ドイツはハンガリー戦ではトップにティモ・ヴェルナーを置き、トップ下はトーマス・ミュラーだった。一方、イングランド戦ではハヴァーツがトップで、トップ下はジャマル・ムシアラ。そして、イングランド戦ではムシアラ、ハヴァーツが中盤に下りてきて、パスを引き出すことでパスコースは多彩になっていた。
いずれにしても、ドイツのボールの運び方にはそれほど多くのバリエーションがあるようには見えないので、狙いをもって守備をすれば比較的高い位置でボールを奪うことは可能だろう。