■旗手と瀬古の使い所

 今回の欧州遠征の2試合で日本代表を率いる森保一監督は4−2−3ー1を採用した。インサイドハーフ、ウイング、左サイドバックなどさまざまなポジションでプレーできる旗手だが、その中で、ベストポジションというべきインサイドハーフが現在のシステムには設けられていない。召集人数が少ない東京五輪ではその器用さもあってメンバー入りしたが、W杯メンバーとなればその招集対象が広がり、さらにレベルも上がった中での競争となる。

 Jリーグ時代はCBで、現在所属するグラスホッパーではボランチとしてプレーする瀬古は、板倉が負傷したこともあって招集された。最初で最後のチャンスと言えたが、それを掴むには至らなかった。

 ドイツ遠征2試合で出場機会がなかったとはいえ、何が起こるかは分からないのがW杯メンバー。発表に向けて、所属チームで各々巻き返しを図るしかない。

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