困難を前にして、サッカーの団結力が示されている。台風の被害により断水が続いているホームタウンの力になろうとする清水エスパルスの発信が、大きく広がっているのだ。
先日発生した台風15号は、日本各地に大きな爪痕を残した。中でも、被害が大きい地域が静岡県の静岡市清水区だ。水源の取水口が流木でふさがれたため、約6万3000戸で断水が起きてしまった。
トイレの水を流すのも難しいなど、住民にとっては大変な状況が続いてきた。生活用水の供給が始まったようだが、十分な量をすべての人にいきわたらせることは、簡単なことではない。
そこで、いち早く動き始めていたのが清水エスパルスだ。26日にはクラブ公式サイト上で「台風15号にて被災されている皆さまへ」と題してメッセージを伝えるとともに、飲料水の配布を行うことも発表している。
SNSも活用している同クラブは、ツイッターの公式アカウントで、「チーム一同よりメッセージ」とした動画は、投稿から24時間経たずして20万再生を越えている。この投稿を引用ツイートする人が広がることで、清水が置かれている状況の共有や、クラブも発信している水の確保に必要な情報拡散が進んでいる。