■新潟の松橋監督は「いつもどおり」を強調
途中出場の選手が得点に関わるのは、今シーズン何度も見せてきた新潟の強みだ。そしてこの日も、交代選手がゴールをこじ開けた。秋山のゴールが決勝点となり、新潟は今シーズン初の4連勝を飾った。勝点を77に伸ばし、2位の横浜FCとは勝点3差で首位をキープしている。
決勝弾を決めた秋山は、試合後のフラッシュインタビューで声を弾ませた。
「ホームのビッグスワンで取れたのが嬉しいです。0対0だったので、ゴールに直結したプレーをしたいと思っていました。ここで0対0なのか1対0で勝つのかは、J1昇格に影響してくると思うので、こういう大事な試合で点が取れたのはホントに嬉しいです」
J1自動昇格は、はっきりと輪郭を帯びている。次節のモンテディオ山形戦に新潟が勝利し、3位のファジアーノ岡山が引分けに終わると、両チームの勝点差は「10」に開く。残り3試合で順位が入れ替わることはなく、新潟の2位以内が確定する。
2017年を最後に遠ざかっているJ1復帰が、いよいよ手の届くところまで迫ってきた。それでも、指揮官は泰然自若としている。試合後はこれまでと変わらない言葉を残した。
「目の前の1戦を、しっかり戦っていくだけです」
その手に歓喜をつかむまで、松橋監督のスタンスは変わらない。