■得点を決めた鎌田や三笘の評価は?
中盤の要である遠藤航はB+とした。遠藤はこの試合、いつものアンカーではなくCHとしてフル出場。ボール保持の局面でそれほど見せ場はなかったものの、守備時には強度の高い寄せでチャンスの芽を数手先に潰していた。
その遠藤とコンビを組んだ守田英正はA+。唯一の最高評価となった。素早い寄せに加えて、ビルドアップでの時間とスペースを生む力、運ぶドリブルなどで90分間を通して実力を遺憾なく発揮。勝利の立役者となっている。
森保ジャパンの攻撃の要である伊東純也はA。チームの戦術や酒井との関係性もあって、今回は大外からの縦突破はあまり見られず。それでも裏に抜け出す動きや周りと連動したプレッシングで貢献し、さらに先制点のきっかけとなるインターセプトを実行している。
左SHでの出場となった久保建英はあまり大きな見せ場を作ることができず、B評価。相手右SBセルジーニョ・デストとのマッチアップでは守勢に回り気味で、チャンスクリエイトもそれほど多くできなかった。それでも奪った後のカウンターにつながるラストパスや、危うさはあったものの献身的な寄せで勝利に貢献した。
トップ下でスタメン出場した鎌田大地は、24分に先制点をゲット。攻撃の中継点になったり前田大然と2トップを組んだプレッシングでチームを助けるなど、確かな働きで勝利に貢献。得点シーンより前に訪れた2度の決定機でゴールを奪っていれば…という“たられば”は考えられるものの、躍動したことに違いはない。チーム2位タイのA評価となった。
最前線で起用された前田大然はこの試合、持ち前のスピードを活かしたプレッシングでアメリカを苦しめた。攻撃面で見せ場はあまり作れなかったが、ボール非保持の局面で流れをモノにするという前半のプランを成功に導いた1人であり、評価はB+としている。