■サポーターが怒った「らしくない」部分
調子が良い時のロドリゲス・レッズは、中央でも低い位置からでも、局面ごとに１人はがして進むことでズレを積極的に誘発する、というプレーによって強さを見せていた。相手が与えてくれるスペースの有無によって左右されない、自分たちから仕掛けていく戦い方が強さをもたらしていた。
ところが、セレッソ戦やこの試合では、はがすプレーそのもののリスクを負わずに、後方やサイドの安全な位置でボールを動かしながらズレを見つけようとする、というプレーが圧倒的に多くなっている。守りに入った相手がそういうプレーで簡単にズレを見せることはなく、ただ安全なところを探してパスを交換しているように見える時間が長くなっている。そんな、積極さを失った、らしくないチームに対し、サポーターは怒っている。
どちらのチームにとっても後味の悪い試合になってしまったが、湘南は残留、浦和はルヴァン杯、というハッキリした重要目標がある。理由に関わらず、サポーターが抱える不満は、選手たちのピッチでのプレーによって解消される。
■試合結果
湘南ベルマーレ ０―０ 浦和レッズ
