【川崎フロンターレ・鬼木達監督、9月14日の名古屋グランパス戦前会見(3)】「変なやり方をすれば(試合を)飛ばすこともできたのかもしれない。でも、自分の中ではそれをやったら没収試合だなと思っていた」「3連覇を目指すことは一番ブレちゃいけない」《新型コロナ誤認で7月16日の試合中止》の画像
優しいまなざしで選手を見つめる川崎フロンターレの鬼木達監督(9月7日撮影) 撮影:中地拓也

 9月12日、川崎フロンターレ鬼木達監督がオンライン取材に応じた。9月14日に行われる名古屋グランパス戦を前にしたもので、複雑な胸中を、時に考えながら、時に言葉を探しながら、丁寧に説明した。

 本来、この試合は7月16日に予定されていた。しかし、名古屋はチーム内で新型コロナの陽性者が相次いでおり、“保健所から活動停止するように指導を受けた”として中止に。後に、この報告は名古屋側の“誤認”だったことが判明し、8月30日、名古屋に罰金200万円が下された。

 川崎もコロナで苦しんだチームであり、7月30日の浦和レッズ戦ではベンチメンバーが上限の7人より少ない5人で挑んだ。しかも、その5人のうち3人がGKという異例の状況で、黒星を喫している。

「最初に結果が出た時に、一番悩んだのは選手にどう説明したらいいのかなと。自分たちが浦和戦もそうなんですけれども、少ない人数の中でやって、あの日も当日も陽性者が出た難しい状況の中で、人数的にはギリギリいたりとかで、変なやり方をすれば、もしかしたら飛ばすこともできたのかもしれない。でも、自分の中ではそれをやったら没収試合だなと思っていたので、そういうことはできない。

 そういう意味では選手に説明するのは非常に難しい。やることは変わらないので、しっかりと戦うことは大前提。3連覇を目指すことは一番ブレちゃいけないし、こういうことに影響されちゃいけない。ただ、立場として言わなきゃいけないことは言っていく。それが自分の仕事。明日、そういう話にはなります。言い方は考えます」

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