９月１２日、川崎フロンターレの鬼木達監督がオンライン取材に応じた。９月１４日に行われる名古屋グランパス戦を前にしたもので、複雑な胸中を、時に考えながら、時に言葉を探しながら、丁寧に説明した。
本来、この試合は７月１６日に予定されていた。しかし、名古屋はチーム内で新型コロナの陽性者が相次いでおり、“保健所から活動停止するように指導を受けた”として中止に。後に、この報告は名古屋側の“誤認”だったことが判明し、名古屋に罰金２００万円が下された。
「当事者にならないと声を上げられない。自分のところにも、サッカー関係者から“これでいいの⁉”という話はすごく来ていて、だけどそういう人たちの声をどこに届ければいいのかというと、届け方もない。自分が第三者だったら、自分も“そういう感じなのか”と思って終わってしまうようなことだとは思うので、こういう風になんとなく終わっていくことが自然なのかもしれないですけど、あえてJリーグを良くしていこうと思うならば、声をあげるべき立場なのかなと思っています。
本当は裁定委員会の結果が出た時に話がしたかったですけれども、ただ、あまりにも試合が近すぎて話せなかった。今回も本来はどうするべきか迷うところもありましたけれども、Jリーグに所属する身でＪリーグを良くしていこうとしている立場なので、自分の立場であれば声を上げるべきなのかなと」
