■鬼木監督も賞賛
家族が来た試合で得点が取れないことを、知念は以前にも明かしていた。家長は、そういったことも分かったうえでPKを譲ったのかもしれない。だとすれば、あのやり取りは“仁義ある”PK争奪PKバトルだったことになる。
家長はこの試合で流れの中から2得点を奪ったことで、今季の得点数を2ケタ台に乗せてみせた。36歳での2ケタ得点はJリーグにおける日本人最年長記録だ。得点だけでなくフル出場する試合も多く、鬼木達監督はかつて試合前のメディア対応の場面でその体力やプレーのスゴさを笑顔で絶賛していたのが印象的だ。
2位だった広島からそのポジションを奪い返し、優勝争いは実質的に横浜F・マリノスと川崎フロンターレの一騎打ちとなった。3連覇に向けて、チームの雰囲気の良さは大きな武器となる。