■家長「知念にPK取られたんで、もう一点取れて良かった」

 試合後、等々力競技場でヒーローインタビューのマイクを向けられたのは家長だった。前半に決めた先制ゴール、そして、後半に決めたダメ押し弾の計2得点でチームに勝利を呼び寄せたからだ。その家長は、「知念にPK取られたんで、もう一点取れて良かった」と話して場内を笑わせた。PKを誰が蹴るかという問題は、場合によってはチームに不穏な空気をもたらすこともあるが、それを笑いに変えられるほどチームの雰囲気はいいようだ。

 さらに、川崎フロンターレの公式ツイッターは試合後の動画を公開。その中で、知念にPKについて尋ねていた。

 知念は、「アキさんありがとうございます!」とカメラにお辞儀をしたうえで、「アキさんは(ボールを)寄こせって言ってたんですけど、“マジでお願いします”って(笑)。“マジで、お願いします”って(言いました)」とお願いの様子を明かした。

 とはいえ、家長も「何でやねん」と返してPKを蹴ろうとしたそうだが、「“まあまあ、ええわ”みたいな感じでした。ほんとは多分、蹴りたかったと思います。けっこう強引にゴリゴリに行きました」と家長とのやり取りを振り返っている。

 知念はこれで3試合連続ゴールを決めることができたが、家族が観に来る試合では得点ができていなかったという。川崎広報の「やっと有言実行だね。家族が今日来てるから」との言葉に、知念は「やっとそのジンクスが打ち破れました」と笑顔を見せた。

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