■2位・新潟は過去2シーズンを教訓に
2強がこのまま抜け出すのか。
それとも、第2グループが追い上げるのか。
J2リーグは9月3、4日に第34節が行なわれる。
新潟は7月23日の28節から8月6日の30節まで、3戦勝利なしと苦しんだ。しかし、8月14日の31節から3連勝を飾り、首位の横浜FCを勝点1差で追いかけている。
昨シーズンは33節終了時点で、勝点60の4位につけていた。ところが、34節以降は1勝5分3敗と勝点を伸ばせず、6位でフィニッシュしている。
振り返れば2020年シーズンも、終盤は急激に失速した。35節を最後に7試合連続で白星から遠ざかり、順位を落としていった。
松橋力蔵監督と選手たちは、「目の前の一戦に集中していく」とのメンタリティを繰り返し強調している。過去2シーズンの戦いを、教訓としているからだろう。
攻守のバランスが噛み合っている。総得点「59」はベガルタ仙台に次ぐ2位で、総失点「30」は徳島ヴォルティスに次いで少ない。
守備陣は直近3試合でクリーンシートを達成しており、攻撃陣は24節から10試合連続で得点を記録している。そのうち8試合で複数得点をマークしており、数多くの選手が得点者に名を連ねている。前節は伊藤涼太郎が5試合ぶりに、高木善朗が12試合ぶりに得点を決めた。