■来年のU-20アジアカップへの懸念
FIFA U-20女子ワールドカップで、日本は決勝トーナメントを勝ち抜いて決勝進出を果たした。
準決勝ではブラジルと対戦したが、前半はブラジルも遠慮したのか、何か期するところがあったのか、パスをつないで攻めてきてくれた。こういう戦いであれば日本のDFは戦術的に守備をして、数的有利を作って対応できる。
だが、後半のブラジルはパワーを使って押し込んできた。そして、いったんは同点とされて日本は苦戦することになった。準々決勝のフランス戦は延長終盤までリードを奪われ、最後の時間帯にPKを獲得して追いつき、PK戦で勝ち抜きを決めた。この試合も、やはりフランスのパワーに押された試合だった。
韓国やウズベキスタンはパワーがあり、またデュエルの強さがあり、同時に一定程度のテクニックも持ち合わせており、日本にとっては非常にやりにくい相手ということができる。ウズベキスタンなどは、今では日本にとって苦手チームの一つになってしまったような気もする。
そのことを考えれば、SBSカップではウズベキスタンを相手にきちんと勝利しておきたかったところだ。
なにしろ、来年のAFC U-20アジアカップはウズベキスタンで開催されるのだ。世界への切符がかかる準々決勝でウズベキスタンと対戦することにでもなったら、これはかなり厄介なことと言わざるを得ない。もちろん、来年の大会に出場するのはSBSカップに出場したより1年上の、現在のU-19世代を中心とした代表なのではあるが……。