【J2「脱落」】3位・ベガルタ仙台を突き放した首位・横浜FCと2位・アルビレックス新潟!新潟MF伊藤涼太郎は圧巻の「精密ゴール」…「J1へ!!」両チーム監督が語った「サポーターとの共闘」の言葉【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
伊藤涼太郎(新潟)   写真:アフロスポーツ
【その(1)に戻る】

■山下2試合連続弾!横浜FCが土壇場で町田を振りきる

 8月27日、28日に行なわれたJ2リーグ第33節、首位の横浜FCは、3試合連続のウノゼロ勝利だ。5位のFC町田ゼルビアとのアウェイゲームを、1対0でモノにした。

 苦しい試合だった。前半はバー直撃のシュートを浴びるなど、四方田修平監督をして「うまくいなかった」という展開だった。それでも、自分たちが主導権を握れない時間帯を、うまくしのぐことができるのが現在の横浜FCだ。前半を0対0で折り返すと、後半は選手交代をスイッチに攻撃のギアを上げていく。

 歓喜は86分に訪れた。CBガブリエウのロングボールに、ともに途中出場のFWマルセロ・ヒアンとFW山下諒也が反応する。ブラジル人アタッカーがボールを収めてペナルティエリア内へ持ち込み、並走する山下へ短くパスを出す。背番号48は右足のワンタッチシュートで、ゴールネットを揺らした。8月上旬に追加登録されたマルセロ・ヒアンは、Jリーグデビュー戦でアシストを記録した。

 今シーズンの横浜FCは、先制した試合は14勝5分と負けなしだ。リードを奪ったあとはリスクをおかすことなく、確実に時間を進めていく。1対0のまま終了のホイッスルを聞いた。

 2試合連続で決勝点をあげた山下は、「何度も言うように、目の前の1試合を全力で大切に戦っていく。目の前の試合に集中していきたい」と、引き締まった表情で話した。四方田監督も「残り9試合、まだまだ分からない状況が続きますので、選手、スタッフ一丸となって、サポーターとともにJ1昇格という目標をつかみたい」と語る。スキのない戦いぶりは、首位堅持にふさわしい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3