■伊藤が1得点1アシスト!新潟も3連勝飾る

 2位のアルビレックス新潟も、横浜FC同様に3連勝を飾った。

 今節はいわてグルージャ盛岡とのアウェイゲームで、新潟は前半だけで10本のシュートを記録する。ところが、スコアを動かすことができないままハーフタイムを迎える。

 後半開始早々の48分には、岩手にPKを与えてしまう。ここでGK小島亨介が存在感を発揮する。岩手FWモレラトのシュートをガッチリとキャッチし、チームの危機を救った。

 直後の50分、先制点が生まれる。MF伊藤涼太郎がペナルティエリア左外から、ゴール右上へコントロールされた見事な右足ショットを突き刺す。「前半いい形でシュートを打てていたのに決めきれなかった。後半は何としても決めてやると思っていた」と話す背番号13が、シーズン7得点目をゲットして均衡を破った。

 61分にも2点目を奪う。相手のCKからロングカウンターを仕掛け、伊藤がペナルティエリア手前まで持ち込む。右からフォローしたMF高木善朗にパスがつながると、右足のワンタッチシュートが逆サイドへ突き刺さった。

 3連敗中で21位に沈む岩手相手の2点リードは、2試合連続クリーンシートの新潟にはセーフティリードと言っていい。このまま2対0で押し切り、勝点3を持ち帰った。

 8月22日に54歳の誕生日を迎えた松橋力蔵監督は、横浜FCに勝点1差の2位をキープしたことを聞かれても、これまでどおりのスタンスを強調する。「楽な試合はひとつもありません、これまでもそうでしたが、それを選手たちが乗り越えてきた」と切り出し、「チームをしっかりサポートしてくれるみなさんがいることを、忘れずに戦っていきたい」と、ファン・サポーターとの共闘を改めて誓った。チームの足並みに乱れはなく、2017年以来のJ1の舞台へ、確実に近づいている。

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