ACL東地区は準々決勝までが行われ、ベスト4が出そろった。日本からは浦和レッズが勝ち残っているが、ここまでの戦いぶりにはアジアサッカーの構図が浮かび上がってくる。また、頂点までの道のりも含めて、サッカージャーナリスト・後藤健生がアジアを考察する。
■レベルが上がっているJリーグ
Jリーグは、ここ数年で非常にレベルが上がっている。
アンジェ・ポステコグルー(現、セルティック監督)が横浜F・マリノスの監督に就任して、両サイドバックが高い位置に上がるサッカーで一世を風靡したが、それからほんの4、5年でサイドバックの攻撃参加などは日本のサッカーではすっかり標準モデルとなったようで、今ではユース年代のチームでも、女子チームでも普通に行われるようになった。
また、多少のぶつかり合いではホイッスルを鳴らさない積極的なレフェリングもあって、プレー強度も格段に上がってきている。
神戸が横浜を破った試合は、そんな現在のJリーグの良さを凝縮させた試合といってもよかった。