【浦和レッズ】昨季の「ダブル偽9番」MF小泉佳穂とMF江坂任の共存は”途中から”――「ユニット単位での交代」は相手に変化を強いる”新たな武器”となるかの画像
ACLジョホール戦でプレーする浦和レッズMF小泉佳穂 撮影:中地拓也

 8月19日に行われたジョホール・ダルル・タクジム戦に5-0で勝利し、AFCチャンピオンズリーグACL)準々決勝進出を決めた浦和レッズ。大勝を収めたこのゲームで見られた「ユニット単位での交代」に迫る。

■固まりつつある攻撃陣のスタメン

 ここ最近の浦和はスタメンの攻撃陣容が固まりつつある。2列目に右からダヴィド・モーベルグ、小泉佳穂大久保智明、CFに松尾佑介が基本メンバーだ。このうちモーベルグと松尾は基本的に持ち場を離れることなくプレーするが、小泉と大久保は中盤に移動して相手の守備の基準点を惑わすことがしばしばある。

 このジョホール戦でも同様に、松尾は主に最前線に位置して裏抜けなどを駆使し、モーベルグは右サイドにて足元でもらって仕掛けるプレーが中心。小泉と大久保は中央3レーンを動きつつビルドアップに関わるプレーが多く見られた。

 また、小泉と大久保が中盤に移動したときに岩尾憲伊藤敦樹とともに形成するカルテットはしっかり機能しており、それぞれがスペースを消し合わないようにポジショニングできる。マンマーク志向が強いプレッシングに対しては効果てき面で、この試合だけでなく、YBCルヴァンカップの準々決勝名古屋グランパス戦の第1戦でも威力を発揮した。

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