■特命全権大使との出会い

 ナイジェリア連邦共和国の首都は1991年に国の中心部に位置するアブジャに移転したのですが、日本の大使館はまだラゴスにあったのです。激励会では日本食などがふるまわれました。大使館には政府高官や他国の大使をおもてなしするために一流の料理人がいますから、日本大使館では本格的な日本料理が食べられるわけです。

 食事会ではトルシエ監督の物真似などで大盛り上がり。選手団はすぐに宿舎に戻ります。その後、報道陣と大使館や日本人会の人たちとお酒を飲みながら雑談が始まり、ナイジェリアの事情などをいろいろと教えてもらいました。

 その当時の在ナイジェリア特命全権大使は佐々木高久という方でした。僕はもともと大学院で日本外交史を勉強していたので外務省にも知り合いが何人かいましたし、学生時代にアルバイトで働いた研究所では外務省OBのおじいさんたちとも一緒に働いていましたので、佐々木大使とはそんな話をしていました。

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