■仙台は立て続けの失点で劣勢に
J2リーグ第31節、3位のベガルタ仙台は、13日に20位の大宮アルディージャと対戦した。横浜FCを勝点2差で、新潟を勝点1差で追いかける仙台は、3試合ぶりのホームゲームで連勝を飾り、翌14日に栃木戦がある新潟にプレッシャーをかけたいところだっただろう。
しかし、試合の入りでつまずいてしまう。
11分、CKのクリアボールを大宮につながれ、至近距離から相手DF袴田裕太郎に先制点を奪われてしまうのだ。直後のキックオフからもゴールに迫られ、あっという間に2点目も失ってしまった。
前半のうちに点差を詰めたい仙台は、20分にMF名倉巧が右サイドから左足ミドルで狙う。これは相手GKに弾かれた。23分にはFWフェリペ・カルドーゾがヘディングシュートを浴びせるが、惜しくもゴール右へ逸れる。
しかし、次にゴールを決めたのも仙台ではないのだ。33分だった。左サイドからゴールに迫られ、ゴール前で大宮MF矢島慎也をフリーにしてしまう。18年に仙台に在籍した大宮のゲームキャプテンに、3点目を許してしまったのだ。
前半を0対3で折り返すと、原崎政人監督が動く。真瀬拓海、加藤千尋、遠藤康を投入する。真瀬は右SBに入り、加藤は2列目の左サイドに立つ。遠藤はトップ下とも2トップとも言える位置で、FW富樫敬真や名倉、加藤らと連携していく。
この選手交代は試合の流れを変えた。後半の立ち上がりから主導権を握った仙台は、52分に遠藤がペナルティエリア左からゴール前へラストパスを通す。走り込んだ名倉がフリーで狙ったが、相手DFにブロックされた。
ユアテックスタジアム仙台の熱が高まったのは63分だ。ボランチの中島元彦が、ペナルティエリア外から右足の強烈なミドルシュートを突き刺したのだ。
直後の65分、大宮ベンチが動く。攻撃の選手を2枚替えする。