今年7月にFC東京からポルトガル1部のヴィトーリアSCに期限付き移籍したDF小川諒也が、加入後初アシストを記録した。
現地時間8月10日に開催されたUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ予選3回戦の第2戦(HNKハイドゥク・スプリト戦)で、小川は4ー3ー3の布陣の左サイドバックで先発出場。そして、試合開始直後にさっそくゴールに絡んでみせた。
前半5分、敵陣左サイドのタッチライン際でボールを受けると、ワントラップしながら相手ゴール前の状況を的確に把握し、高速クロスを供給する。鋭い弧の軌道を描きながらボールが向かった先は、ペナルティアーク付近で待ち構えていた味方FWアンデルソン・シウバだ。このブラジル人ストライカーが小川のクロスを胸トラップすると、左足でミドルシュート。見事にゴラッソを見せて、日本人SBの正確なクロスに応えた。
このアシストは今回の対戦相手ハイドゥクの公式You Tubeチャンネルのほか、ヴィトーリアの公式インスタグラムでも動画として公開された。ヴィトーリアの動画は主にブラジル人FWの得点にフューチャーしたもので、再生回数が5万5000回を超え、約4800件の“いいね”がつけられた。
また、前半27分のクロス対応ではゴール前に侵入しようとした相手のFWエミール・サヒティに対してファウルにならない程度のボディコンタクトを試み、同選手のオフ・ザ・ボールの動きを妨害するなど、自陣ペナルティエリアでの守備も冷静に行えていた。
今夏に海を渡った前FC東京戦士は、カンファレンスリーグの予選4試合全てに先発出場しているものの、今月7日のプリメイラ・リーガ第1節(GDシャヴェス戦)では出番を与えられず。今回のアシストは、レギュラー奪取に向けたアピールポイントとなるはずだ。