■2トップが好調の仙台は3戦ぶりのホームで

 3位のベガルタ仙台は大宮アルディージャとのホームゲームだ。

 原崎政人監督率いる仙台は、前節のツエーゲン金沢戦で3試合ぶりの勝利をつかんだ。前半立ち上がりの9分にFW中山仁斗のPKで先制すると、18分にFW富樫敬真が決めて前半を2対0で折り返す。

 後半も立ち上がりにスコアを動かした。48分、MF氣田亮真が鮮やかな左足ミドルを突き刺すと、66分に中山が自身2点目をプッシュして勝利を決定づける。75分の失点はゲームコントロールに課題を残したものの、4対1の勝利で勝点3を積み上げた。

 金沢戦はCBキム・テヒョン、右SB真瀬拓海、MF名倉巧が3試合ぶりにピッチに立った。彼らの不在時は7月に加入した佐藤瑶大がCBで、ケガから復帰した蜂須賀孝治が右SBで出場しており、原崎監督は複数の選択肢を持つことができている。

 FW陣が好調なのは頼もしい。中山は6月18日の21節で先発に復帰し、そこから10試合で8ゴールを叩き出している。現在は4試合連続得点中で、12ゴールは得点ランキング3位だ。2020年に水戸ホーリーホックで記録したキャリアハイに、あと「1」まで迫っている。

 富樫は自身初の2ケタ得点に乗せた。こちらは出場した3試合で連続得点をあげている。彼が得点をあげた試合は7勝1分と無敗で、17節の大宮戦でも技巧的なヘッドが勝利に結びついた。

 大宮は前節の横浜FC戦で、9試合ぶりの勝利をつかんだ。首位チーム撃破は浮上のきっかけになり得るが、仙台は横浜FCを勝点2差、新潟を勝点1差で追いかける。勝点3は譲れない。3試合ぶりのホームゲームで、連勝を飾ることができるか。

【その(2)へ】
(2)へ続く
PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2