■「自分たちが優勝を目指すチームではいられない」
川崎はこのタイトルの権利を2年連続で、等々力で行われた第2戦のアディショナルタイムで失うこととなった。昨年、浦和レッズと対戦して90+4分に槙野智章(現・神戸)にアウェイゴールを許し、第2戦のスコアを3-3とされたことで敗退していた。浦和との第1戦のスコアは、今年と同じく1-1だった。
「同じことを繰り返すようでは、自分たちが優勝を目指すチームではいられない」
こう言葉をふり絞った指揮官の思いは、今季はもはやリーグ戦しか生かす場所がない。首位・横浜FMとの勝ち点差が「8」に開いた状況で、どう逆転3連覇を目指すのか。失ったタイトルの権利を糧にするしかない。