■中山の先制PKで仙台は主導権を掌握
8月6日に行なわれたJ2リーグ第30節、3位のベガルタ仙台はツエーゲン金沢を退けた。4対1の快勝である。
金沢は新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が多く、ベンチメンバーは通常よりふたり少ない5人だった。スタメンの大幅な変更こそないものの、チーム編成に苦しさにじむ。
仙台は序盤にゲームを動かす。9分、FW中山仁斗が自ら獲得したPKを蹴り込み、早々にリードを奪う。28節の長崎戦、29節のレノファ山口FC戦は前半のうちに先制点を奪われていただけに、この1点が持つ意味は大きかっただろう。
18分にはFW富樫敬真がネットを揺らす。敵陣でのボール奪取からMF中島元彦が左足ミドルを放ち、相手GKが弾いたボールを頭でプッシュした。富樫はシーズン10得点とし、プロキャリア初の2ケタ得点である。
前半を2対0で折り返すと、後半立ち上がりにはMF氣田亮真の左足がうなりをあげる。敵陣でのポジティブトランジションからボールを持ち出すと、ペナルティエリア外から左足のミドルシュートを突き刺したのだ。5月8日の15節を最後に得点から遠ざかっていた背番号18が、15試合ぶりとなるシーズン6ゴール目をゲットした。
66分には中山がこの試合2点目をプッシュする。この時点で勝利を決定づけたが、75分に自陣での連携ミスから失点を喫してしまう。