【J2「3強肉薄」】3位ベガルタ仙台、首位・横浜FCに「勝点2差」に迫る“攻撃陣躍動”「4得点快勝」も…「大きな課題が残った」原崎政人監督の発言のワケ【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
氣田亮真(仙台)   撮影/中地拓也
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■中山の先制PKで仙台は主導権を掌握 

 8月6日に行なわれたJ2リーグ第30節、3位のベガルタ仙台ツエーゲン金沢を退けた。4対1の快勝である。

 金沢は新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が多く、ベンチメンバーは通常よりふたり少ない5人だった。スタメンの大幅な変更こそないものの、チーム編成に苦しさにじむ。

 仙台は序盤にゲームを動かす。9分、FW中山仁斗が自ら獲得したPKを蹴り込み、早々にリードを奪う。28節の長崎戦、29節のレノファ山口FC戦は前半のうちに先制点を奪われていただけに、この1点が持つ意味は大きかっただろう。

 18分にはFW富樫敬真がネットを揺らす。敵陣でのボール奪取からMF中島元彦が左足ミドルを放ち、相手GKが弾いたボールを頭でプッシュした。富樫はシーズン10得点とし、プロキャリア初の2ケタ得点である。

 前半を2対0で折り返すと、後半立ち上がりにはMF氣田亮真の左足がうなりをあげる。敵陣でのポジティブトランジションからボールを持ち出すと、ペナルティエリア外から左足のミドルシュートを突き刺したのだ。5月8日の15節を最後に得点から遠ざかっていた背番号18が、15試合ぶりとなるシーズン6ゴール目をゲットした。

 66分には中山がこの試合2点目をプッシュする。この時点で勝利を決定づけたが、75分に自陣での連携ミスから失点を喫してしまう。

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