■金沢の苦手な時間帯に、仙台は先制できるか

 仙台が対峙する金沢は、難しい状況になる。27節の新潟戦、28節のロアッソ熊本戦、29節のブラウブリッツ秋田戦と、3試合連続で0対3の敗戦を喫しているのだ。26節の水戸戦も1対1で引分けており、4試合連続で勝利なしだ。

 7月下旬から、新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性判定を受ける選手が増えている。柳下正明監督は、比較的メンバーを固定して戦ってきた。主力選手を複数人欠くことになると、チームの戦いかたそのものに変化が生じてしまうかもしれない。

 相手のメンバーが読みにくいものの、仙台から見た試合のポイントは明確だ。

 先制点である。

 金沢は16分から30分の失点が、リーグでもっとも多い。過去3試合もこの時間帯に先制点を献上している。それに対して仙台は、この時間帯にリーグ2位タイの「9」得点を記録している。

 では、その9点を決めているのは誰なのか。

 ここまで5ゴールのMF氣田亮真が、そのうち4点を決めている。名倉が2点で続き、カルドーゾ、MF中島、FW中山が1点となっている。

 チームトップの10ゴールを叩き出している中山は、後半の得点が多い。10点のうち6点が後半だ。

 金沢が失点の多い16分から30分に、氣田が先制点を叩き出す。前半リードで折り返し、中山が追加点をあげる──声出し応援検証試合で、仙台は得意の勝ちパターンへ持ち込めるか。石川県西部緑地公園陸上競技場を舞台とする一戦は、6日19時キックオフだ。

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