アビスパ福岡がヴィッセル神戸戦で行った衝撃の交代策に「記念にスクショ撮った」「まじで生でみたかった」の声!「10番out、GKin」の社会状況を反映した逃げ切り策!の画像
アビスパ福岡イレブン 撮影:中地拓也

■8月3日/JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第1戦 ヴィッセル神戸 1ー2 アビスパ福岡(ノエビア)

 アビスパ福岡の交代策が話題となっている。それは、福岡が2点リードして迎えた後半53分のことだ。アウェイで白星を掴むために、長谷部茂利監督は逃げ切り策を打ったのだが、背番号10を背負う城後寿を下げて投入したのが、なんと、GK山ノ井拓己だったのだ。

 この試合を迎える前に、チームは苦境を迎えていた。8月2日、クラブは選手・スタッフら合計9人が新型コロナの陽性判定を受けたと公表。その影響で、この試合にエントリーしたのは15人だけだった。上限7人登録できるベンチメンバーは4人のみで、しかもそのうち2人はGKだった。

 福岡は、70分にMF湯澤聖人に代えてDF前嶋洋太を、76分にFWジョン・マリに代えてMFジョルディ・クルークスを入れており、これ以上の交代策をするには本職がGKの選手を入れるしかない状況となっていた。ルヴァンカップはホーム&アウェイの2試合で進出が決定する。白星を手にして本拠地に帰るために行った苦渋の策だった。

 そもそも、スターティングメンバーを組むことに苦労する状況で、指揮官は「どうやれば相手と戦えるか選択した中で、こういう立ち位置になりました」と振り返っている。前半44分にジョン・マリ、58分にルキアンがゴールを奪って2点リードしたことで、チームの意地を見せつける内容となっていた。

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