■交代の際には担架で運ばれる
このヘディングシュートは見事にゴールを奪ったかに思われたが、ジンヒョンがわずかに残した右足に当たり、弾かれてしまったのだ。この瞬間、鬼木達監督はピッチに膝から崩れ落ちる落胆ぶりだった。
山田は他にも、ボールを持って相手DFと対峙しながらシュートまで持ち込んだシーンを作った。遠目からミドルを狙った場面もあり、ダミアンと交代するまで積極的なプレーを見せ続けた。
山田はデビュー戦ながら84分までピッチに立った。プレー時間に加えて、試合が止まるタイミングで鬼木監督は山田に動き方の指示を与えるなどしており、大きな期待をしていたことがうかがえる。
交代の際には担架でピッチ外まで運ばれたものの、試合後のサポーターへのあいさつでは自ら歩いており、問題はなさそうだ。
川崎フロンターレの下部組織出身で、大学経由でトップチームに戻ってきた。登録メンバーで苦慮する状況で、まだまだ連戦が続く。チャンスはきっとまたくるはずだ。