「藤田譲瑠チマはカンテやマケレレを彷彿」「本大会へ1人選ぶなら“人を結びつける”水沼宏太」【ワールドカップへと続くサッカーE-1選手権「9年ぶりの優勝」の激論】(4)の画像
藤田譲瑠チマは日本代表で鮮烈な輝きを放った 撮影:中地拓也

 EAFF E-1選手権に出場していたサッカー日本代表は、7月27日に愛知・豊田スタジアムで行われた最終戦で韓国代表に3-0で快勝し、2013年大会以来2度目の優勝を飾った。ワールドカップイヤーにおける9年ぶりのタイトル獲得は、何を意味するのか。ベテランジャーナリスト、大住良之と後藤健生が激論を交わした。

■今シーズンの藤田の変化

――おふたりが推す藤田譲瑠チマは今季、どう変化しましたか。

大住「横浜F・マリノスという優れたチーム、優れた選手の中で、彼の力がさらに発揮された。年代別の日本代表も経験して、ひとまわり大きくなった感じがする」

後藤「次の(2026年の)ワールドカップ出場は確実、というくらいに素晴らしいよ。4年後を見据える意味でも、連れていってくれるといいなと思うよ」

大住「どうして今、ヨーロッパから買いの声が入らないのかなと思うよね。ベルギーやオランダじゃなく、イタリアの1部リーグの下の方のチームとか。長友佑都がそうだったように、半年プレーしたらトップクラスのチームに行けてしまいそうなタマだと思う。あれはすごいよ」

後藤「ヌゴロ・カンテやクロード・マケレレとか、そういう感じ」

大住「そうそう。あれだけプレーエリアが広い選手は、そういないよね」

後藤「守備はするし、パスも出すしね」

――ただ、日本代表のあのポジションには、選手が多くいますね。

後藤「そういうことなんだよ」

大住「だけどさ、もしかしたら何かあるかもしれない。登録メンバーが26人なんだから、仮に次の大会への準備という意味であっても、連れていく価値は十分にあるよ。もちろんレギュラーとして使っても、十分やれると思う」

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