■「そんなに簡単な壁ではない」としつつも期待も大きい
森保一監督は「よく動いてよくボールに絡む素晴らしい選手。守備もボールアタックに行ける。アグレッシブなプレーをしてくれる選手だと思う」と彼の貢献を讃えつつ「全ての部分でまだまだ上げてもらって、もっと良い選手に成長してもらいたい」とした。A代表常連の海外組に割って入るのは「そんなに簡単な壁ではない」(藤田)。
とはいえ、期待は大きい。
個人的には、どんな時でも顔が上がる選手、という部分も期待したくなる大きな要素だ。さすがにシュートモーションに入ればボールを確認するが、それ以外ではボールを持っている時でも顔が上がっている。相手を潰した勢いで倒れた時でも、すぐに顔を上げて周囲を確認している。
追い風もある。カタールワールドカップの登録人数は23から26に拡大された。
藤田の今回の背番号は奇遇にも26。パリ五輪世代のボランチは、最後にA代表に滑り込むことができるだろうか。
この大会でのプレーが良かったから、という理由でその未来がやってくるかどうかについて、本人は「無いと思っている」と言う。その真意は「日常を評価されて選ばれたら嬉しい」だった。マリノスに戻り、人事を尽くして天命を待つ。
■試合結果
日本 3―0 韓国
■得点
49分 相馬勇紀(日本)
64分 佐々木翔(日本)
72分 町野修斗(日本)