【なでしこジャパン考察】「韓国がベストチーム」に納得せざるを得ない理由【E-1選手権優勝の意味】(2)の画像
韓国戦でも奮闘する猶本 写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 日本女子代表はEAFF E-1選手権で優勝を果たした。東アジアのライバルを相手にした大会で、「なでしこジャパン」は何を得たのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。

■韓国代表監督の言葉

 E-1選手権は日本が優勝。次いで、勝点5の中国が2位、韓国が3位という結果となったが、チームの完成度という意味では間違いなく韓国が最高だった。3戦目の台湾戦で4対0での勝利を決めた後、韓国のコリン・ベル監督は「韓国がベストチームだった」と言い切ったが、まさにその通りだと思う。

 日本は開幕戦でその韓国と対戦し、2対1で勝利したのだが、90分を通じて韓国にボールを握られる時間が長く、苦戦しながらの勝利だった。

 1対1の競り合いで韓国の寄せの早さやフィジカルの強さに苦しめられ、また日本チームにアンフォースドエラーとも言えるパスミスがあまりにも多く、せっかくボールを奪ってもすぐに相手に奪い返されてしまったのだ(ミスパスあるいは意図のないパスは中国戦でも修正できていなかった)。

 そして、シュート数でも日本の4本に対して韓国には12本ものシュートを打たれてしまった。

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