■7月27日/E-1選手権決勝大会 日本代表 3ー0 韓国代表(豊田)
攻めあぐねた前半がウソだったかのように、後半に韓国ゴールを3度も揺らした日本代表。その立役者は相馬勇紀だ。後半4分、鮮やかに奪った先制ゴールが日本の攻撃に勢いをもたらした。
E-1選手権3試合すべてに出場した男は、存在感を増し続けている。第1戦香港で先発出場を果たして先制ゴールを決めると、追加点までゲット。続く中国戦では、スコアレスのどうしても点数が欲しい場面で途中出場となった。初戦で1試合2得点を奪ったことで森保一監督の信頼を得たのだが、中国戦はわずか9分間の出場ながらキレッキレのドリブルでチャンスを量産。日本の攻撃をけん引してみせた。
その良い流れをのままに、韓国戦でもゴールを決めた。しかし、このドリブラーが決めたゴールはまさかのヘディング弾。身長166cmと小柄だが、それをスピードで補ってみせた。
右サイドで藤田譲瑠チマがボールを持つと、ペナルティエリアやや左にいた相馬は縦に一気に加速。その動きを藤田が見逃さず、右足でファーにクロスを送る。相馬の動きに合わせて相手DFもついていくが、相馬のスプリントについていくことができない。
勢いよく頭で叩き込んだボールは、相手GKが必死にシュートコースを消そうとするのも構わずネットに突き刺さったのだ。高さではなく、高速で魅せたヘディングシュートだった。