【J2「3強変動」】3位ベガルタ仙台、4位V・ファーレン長崎との上位対決で「痛恨敗戦」!!「不運の失点」も…原崎政人監督は自チームに矢印を向けた!【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
原崎政人監督(仙台)   撮影/中地拓也

■不運な失点で仙台は先制点を喫す

 ベガルタ仙台が手痛い一敗を喫した。

 7月23日開催のJ2第28節で、3位の仙台は4位のV・ファーレン長崎をホームに迎えた。長崎は19節から9試合負けなしと好調だ。

 仙台はリーグ戦チーム最多出場中の右SB真瀬拓海、CBキム・テヒョン、MF加藤千尋、FW富樫敬真、FW皆川佑介がメンバー外となった。ベンチ入りの選手もひとり少ない。

 代わって蜂須賀孝治が右SBに、ガンバ大阪から加入したばかりの佐藤瑶大がCBに指名された。また、富田晋伍が3月20日以来の出場でボランチに入る。さらに、遠藤康が4試合ぶりの先発で2トップの一角を担う。

 試合の入りは悪くなかっただろう。4分、遠藤の直接FKが枠をとらえる。相手GKの好セーブに阻まれるが、その後も押し気味に試合を進めていく。

 しかし12分、不運に見舞われる。

 ペナルティエリア内でパスを受けた長崎のFWエジガル・ジュニオが、トラップの際に明らかなハンドをする。仙台の選手たちは一斉に手をあげてハンドを主張するが、ゴールネットを揺らしたシュートが得点として認められてしまうのだ。

 長崎が開始15分までにもっとも多くの得点を記録していることも、エジガル・ジュニオが3試合連続で決めていることも、仙台は分かっていたはずである。だからこそ、集中して試合に入っていたのだが、思わぬ形でビハインドを背負うことになった。

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