■天才はアーセナル、そして日本へ
宮市は当時監督を務めていたアーセン・ベンゲル氏にその才能を認められ、中京大中京高校を卒業後にアーセナルへ加入。すぐにオランダ1部のフェイエノールトへレンタル移籍することとなった。そして、2011年2月に欧州日本人最年少デビューを飾ったのである。シーズン途中加入ながらも、12試合に出場3得点5アシストを記録。今後の活躍に期待がかかっていた。
しかし度重なる怪我も影響し、欧州で宮市の輝きを見る機会は限られていた。フェイエノールトの後は、ボルトン、ウィガン、トゥウェンテとレンタルでクラブを渡り歩き、2015年にドイツのザンクトパウリへ完全移籍。そして、2021年7月に横浜FMへ完全移籍となった。今季はJ1リーグで15試合に出場3ゴール3アシストを記録している。
そして、自らの力で掴んだ10年ぶりの代表復帰。まだ2試合残っているEー1選手権で結果を残すことができれば、ポテンシャルの高い宮市がワールドカップに出場できるチャンスは十分にある。今回の香港戦でのプレーを見ても、実力は十分。大怪我を乗り越えた天才は強いはずだ。日本のファンが期待するW杯出場を掴み取ってほしい。