■最終ライン3人でキャプテンマークを継投
さらに2点を追加した後の74分、山根もお役御免で途中交代。キャプテンマークは再び別な選手に渡る。山根が腕に巻かれた赤い腕章を外して近づいたのは、名古屋グランパスの中谷進之介だ。後半開始時点でピッチに立った26歳のCBは、これが代表4試合目。ワールドカップアジア最終予選オーストラリア戦にも帯同していた経験が買われたのだろう。
中谷ゲームキャプテンが率いる日本代表は、残り16分間を無失点で切り抜け勝利を勝ち取った。最終ラインの3人でキャプテンマークを継投し、初戦の勝利につなげたのだ。
急造チームが常の代表だが、今回は、ふだん呼ばれていない選手が多い中でコミュニケーション面での不安もあった。しかし、谷口や山根といった代表経験の豊富な選手、そして、中谷といった国内で実力を発揮する選手によって、結束力が高いことを証明した。