EAFF E-1サッカー選手権2022が7月19日から開幕する。国内組のみで臨む同大会で森保一監督は10人を初招集。今回は、横浜F・マリノスに所属するA代表初招集のMF水沼宏太のプレースタイルを紹介する。
■先発でも途中からでも
今回のEー1選手権で最多となる7人が選出された横浜FMから水沼がついにA代表初招集となった。各世代別の日本代表にも選出されていた水沼は2007年のUー17ワールドカップに出場。将来を嘱望されていたが、ロンドン五輪の予備登録メンバーには選出されながらも本登録メンバーには入ることができなかった。そして今回、ついにA代表入りを果たした。
水沼の主戦場はウイングだ。横浜FMでは右サイドでのプレーが多く、ここで見せるドリブルとクロスはチームに多くの可能性をもたらす。今季は先発出場が多いが、昨季までは途中出場も多かった。スタートからであれば最初から攻撃を活性化し、途中出場であれば、たとえ劣勢でも流れを一気に手繰り寄せる。トリコロールの槍は、サムライブルーの槍にもなるはずだ。
水沼の持ち味はボール保持の場面だけではない。運動量がとても豊富で、ボールを持たない場面でもゴール前にも何度もスプリントする。逆サイドにボールがあれば、ファーをしっかりと抑えることで、相手チームを披露させると同時に味方のチャンスを広げる。今回の代表でも期待されている役割はマリノスと同じと思われるだけに、活躍しやすい環境が整っているといえるかもしれない。