■強豪国相手の勝利に必要なもの
それにしても、もし、日本がフランスを破ったら世界中を驚かせただろう。
日本はたしかに善戦した。だが、後半に入ると反則やハンドリングのミスが増えてしまったのが痛かった(ハンドリング・ミスは蒸し暑いコンディションのせいで、フランスにもミスは多かったが)。
来年のワールドカップでは、日本はイングランド、アルゼンチンと同じプールで戦うことがすでに決まっている。善戦はできるだろう。だが、こうした細かなミスを少なくしないと、善戦はできても強豪国相手に勝利することはできない。
この国立競技場では、6月6日にサッカーの日本代表がFIFAランキング1位のブラジル代表と対戦している。
そして、サッカーの日本代表も世界一のブラジル相手に食い下がって、0対1で惜敗した。フランスと攻め合いを演じたラグビーの日本代表と違って、サッカーの日本代表はブラジル相手にしっかり守ることで接戦に持ち込んだのだが、いずれにしてもサッカーでも、ラグビーでも日本は“世界一”を相手にもしっかりと戦えた。だが、同時に、どちらの日本代表も結果としては敗戦ということになってしまった。